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June 22, 2008

ボクは善人、アイツは悪人

秋葉原通り魔事件で何人もの人が死んだ。犯人は悪い事をした。言うまでもない。
が、報道の仕方に違和感がある。これでもかとばかり、被害者の人々が生前いかに善人だったかという話が羅列される。努力家だった、優しかった、誰からも好かれる性格だったといった類の言葉ばかり。
この世に完璧な善人も完璧な悪人もいないのだ。犯人も生まれてからずっと悪事だけ働いていた筈もなく、被害者も生まれてからずっと善行だけ重ねていた筈もない。恐らく被害者を嫌っていた人もいるだろうが、今、死者に鞭打つ様な言葉は口に出せないし、出したとしても記事にされる事はまずないだけだ。
被害者は善人だったから同情されるべきなのか。仮に被害者が悪人だったら、殺されてもいいのか。
人は単純に善悪を区分けする。そして多くの場合、ボクは善人、アイツは悪人という姿勢で誰かを糾弾する。被害者を責める気も犯人に肩入れする気もない。しかし、犯人にも被害者にも自分は共感を覚える箇所がある。
被害者は善人、犯人は悪人?国民は善人、政治家は悪人?ボクは善人、上司は悪人?
ボクが悪人かもしれない、アイツが善人かもしれない。そう思える人こそ本当の善人だと思う。

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