チェンジリング
クリスティン(アンジェリーナ・ジョリー)が仕事から帰ってくると、家で一人待っている筈の息子がいない。動揺して警察に連絡してから数か月後、警察が保護したと告げてきた「息子」は全くの別人だった。
1920年代、アメリカで起こった恐るべき実話をクリント・イーストウッド監督が映画化した作品。
良かった。さすがはイーストウッド。ただのエンターテイメントではない。安っぽい陰謀もののサスペンスでも重苦しいだけの社会派でもない。事前に物語の中身をそれほど知らずに観たせいもあってか、「え? そうなるの? これって、そういう映画なの?」と驚かされる事が何度か。体制側になった時の人間の行為の醜さ、抵抗する庶民の気概、そして、幾つかの割り切れない思いが、この映画には詰め込まれている。
欲を言えば、詰め込みすぎで個々の人間ドラマとしては幾らか消化不良なのが少しだけ残念なところか。
主演のジョリーは『トゥームレイダー』等でアクション系の印象が強く、あまり期待していなかったのだが、本作では苦悶する母の姿を見事に演じ、美貌やセクシーさを売りにしない女優魂を見せている。
本作を観て思う。役人なんて糞食らえ。日本人も、テレビ眺めて愚痴るだけじゃなく、もっと戦わないと駄目だ。


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