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February 07, 2010

Takako Matsu Concert Tour 2010 Time for music

松たか子の3年ぶりのコンサート・ツアーで、中野サンプラザとサンシティ越谷市民ホールで行ったライブ。
安心して聴ける安定感がある彼女の歌は、今回更に上手くなって、流行りの専業歌手など足許にも及ばない。『優しい風』など多くの歌を、ミュージカルを思わせる声量で聴かせてくれる。前のライブでは伴奏が必要以上に大きいロック調で耳障りだったのに対し、今回はバランスが取れて彼女の歌の魅力を損なう事もなかった。ただ、彼女の歌は安定しているために詩的な抑揚も少なく、もう一歩情感に欠ける。囁く様な歌い方なども交えると、もっと表現の幅が広がると思う。
最も残念だったのは、一番楽しみにしていた曲、『500 Miles』を忌野清志郎の日本語版で歌ってしまった事だ。「ファイブハンドゥレッド」が「ごひゃく」になってしまうと、音の流れの美しさが濁って台無しだ。もう一つ苦言を呈するとすれば、アンコールの最後に歌った新曲が折角ライブ向きの曲調だったのに、そこまでの盛り上げ方が足りないために観客が十分にはノッてこなかった事である。これは日本の聴衆特有のおとなしさのせいもあるが。
ところで、3年前のライブでは彼女も自分も独身だったのが、今は彼女は結婚して夫と共にステージに立ち、自分も結婚して妻と共に観客席にいる。音楽とは関係ないところでも感慨深い気持ちになったライブだった。

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