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April 19, 2010

基地がいらないのは、沖縄か、日本か

米軍普天間基地移設問題は議論が混乱している。
移設候補地に挙がっている鹿児島県の徳之島で行われた大規模な反対集会が報道されているが、沖縄でも鹿児島でも近隣に住民が生活している土地であれば、軍事基地の移設を大歓迎する筈もなく分かりきった事だ。乱暴に言えば、民意を気にしていたら日本の狭い国土に軍事基地は置きようがない。
沖縄の人は県外移設ができれば鹿児島でも東京でもいいのか。徳之島の人は徳之島でなければ沖縄でも北海道でもいいのか。そもそも、米軍が日本国内に基地を持つ必要はないのか、あるのか。自衛隊が基地を持つ必要もないのか、あるのか。どこまで国民は考えているのだろう。
国家は住民自治を平気で無視して踏みにじってはならない。一方で、国民に降りかかるかもしれない危機に備える国防もまた、国家の役割として無視できない。北朝鮮の拉致や核開発、中国軍の動向に日本人は神経質に反応しながら、米国の核の傘の下で唯一の被爆国だと喧伝して平和主義を唱えている。
基地がいらないと言ってもいい。そろそろ、日米安保や自衛隊の位置づけの根本的な見直しまで、踏み込んだ議論をしようではないか。基地はいらないが、米軍には守ってほしいと言うのでは、あまりに虫が良すぎる。

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April 07, 2010

利便性という危険性

金融機関が、生体認証やインターネットを活用して書類や印鑑を省略する動きが広がっている。ネット専業のじぶん銀行では、本人確認書類を携帯電話のカメラで撮影して送れば、すぐに口座が開設できるらしい。
今までの形式的な紙文書のやり取りや誰でも買える印鑑の方が、安全で固執すべきだとは思えないとしても、省略する事によるリスクはないのだろうか。
だが、技術の進歩で安全性が高まったとしても、安易に利便性だけ追求する先にも落とし穴はある。匿名性の高いインターネットの普及により、爆弾の作り方の情報や差別的な言葉がネット上で垂れ流されている。携帯電話やATMの普及により、振り込め詐欺という新しい犯罪が生まれるとともに検挙も難しくしている。
利便性は、善意の市民だけでなく、悪意の市民にも同様に魅力的だ。善意の市民も、完璧な市民ではない。車の存在が交通事故や飲酒運転を発生させ、コンピューターの存在が人々のコミュニケーションを変質させた。
便利である事の全てが悪ではない。もう私達は自動車もコンピューターも捨てられない。
でも、一体、どこまで便利でなければいけないのか。その便利さは、そこに孕む危険を受け入れてまで追求する価値があるのか。便利さが即ち悪ではないとしても、不便さもまた悪ではないのだ。

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