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January 14, 2017

The NET 網に囚われた男

北朝鮮の漁師(リュ・スンボム)は船が韓国側に流され、韓国警察に拘束された。そこから続く過酷な日々。
韓国の鬼才、キム・ギドク監督の最新作。
2004年ベルリン映画祭銀熊賞の『サマリア』などを以前観てギドク・ファンになった自分だが、最近、彼の作品を観ていなかった。今回、久しぶりに観たギドク作は、やはりギドクだ。ストーリー展開の重苦しさ、暴力と肉体の表現の生々しさは変わらない。韓国側の良心的な捜査官を演じる二枚目俳優、イ・ウォングンがいても観客の心は休まらず、むしろ、その暖かい光が尚一層、社会の惨さを際立たせる。
政府とは誰の為にあるのか。韓国と北朝鮮、両国の役人が同様の言動をする。政治的立場など関係なく等しく一人の男を翻弄する様子が滑稽で、ぞっとさせられた。体制側の彼らも人間的で、彼らなりの正義や欲望に突き動かされるからこそ主人公を不幸に陥れていく。だからこそ、理解し合えず、逃げ場がない。両国が統一される日は来るのだろうか。隣国が常にこのような際どい状況にあるのを考えると、日本は幸せな国だと思う。
教訓。逮捕されたら、余計な事は一切言わない。破れかぶれにならない。
でも、実際、主人公と同じ状況に追い込まれたら、自分も耐えられないのかもしれない。

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